シングルマザーが就職活動で失敗しないためのまとめ

シングルマザーの就職はかなり厳しいと言われています。自分に資格や経験があれば雇ってくれる企業はありますが、いままで専業主婦、パート主婦に面接の際に「あなたに一体なにが出来るんですか?」と企業側も冷たい目で見てくるかもしれません。

同じ「経験なし」なら独身の若い子を採用するのが現実なのです。

シングルマザーの経験談で何十社も応募したが書類選考さえ通らなく落とされたなんて話も耳にします。

シングルマザーの就職内定ポイント教えます

私自身、少しですが仕事で履歴書の書類選考、面接(まだ補助ですが)人事採用の仕事も行うこともあります。残念の事に、企業側も「母子家庭」にはよいイメージはありません。そんなイメージは吹き飛ばしてしまいましょう。

企業側の採用ポイントをいくつかご紹介したいとおもいます。

履歴書、職務経歴書で自分をアピール

書類選考が通らなければ、面接には進めません。履歴書は自分の「カラー」、自分の歴史を記した書類なのです。

また「どうしても、この会社に入社したい」とアピールできる第1回目なのですからしっかり書いていきましょう。

出来るだけ綺麗な丁寧な字を書いて企業に好印象を与えましょう。字の書き方でどんな人かわかりますのでそこを見て審査する場合もあります。

企業が履歴書でチェックしている項目はこんな所

①職歴がたくさん職種もバラバラ

短期間で仕事をころころ変えてる方は要注意とされます。前職が1年未満なら長続きしない人材とみられますので評価もさがります。

②資格が多いが簡単に取れるものばかり

とりあえずとれそうな資格を取って、履歴書に記入。仕事に生かされているかは疑問に感じられることもあります。

③前職でどういった仕事をしていたのかはっきりしない

前職で何の仕事をしたのか、それが自分のプラスになったのか書いていきましょう。
また退職理由の記載がない。退職理由は曖昧な記載はせずにしっかり記入しましょう。

④前職から次の仕事就くまでのブランク期間がありすぎ

専業主婦だった場合はその理由も記入すると良いでしょう。パート勤務でも評価に値するので記入しましょう。

⑤証明写真がスーツを着た写真かどうか

普段着での写真は仕事に対する意欲が欠けてるとみなされます。必ずスーツ着用で写真を撮りましょう

⑥記載されてない箇所がある

郵便番号の記入もれ、志望動機が記入されてないなど必ず全部しっかり記入しましょう。

⑦志望動機は納得のできる内容の記載が出来ているか

志望動機はありきたりなニュアンスの方が多いです。「人と接するのがすきだから応募しました」などはNGです。企業も納得いく内容を記載すると次の面接にも繋がりますので考えて記入しましょう。

正社員への道!シングルマザーの就職内定への面接必勝法

シングルマザーだって正社員になるのはもちろん可能です。正社員は給料が安定する変わりにバイトとは違い責任が重くなります。しかし、生活のためには正社員になることをおすすめします。

面接官へ自分をアピールしましょう

正社員は、企業が将来、会社の利益になると見込んでいるからこそ投資をします。私たちシングルマザーが狙うのは中途採用の枠です。中途採用は即戦力を重視されますので、職歴がすでにある経験者を優先して採用する傾向がありますが、「人柄」が採用の一番の判断材料です。

書類選考を通れば、面接へ。面接こそあなたの「人柄」を見てもらうチャンスなのです!

「品のある人柄」を演じよう

「演じる」と書くと語弊があるかもしれませんが、母子家庭であっても、身だしなみはきちんとしましょう。ヨレヨレのスーツ、かかとのすり減った靴・ぼさぼさの髪、茶色い髪の毛では面接官には良いイメージは与えれません。

清潔感のある身だしなみにしましょう。

面接官は、わざと話を弾ませて、相手の素を引き出し、相手の受け答えを見ています。気が緩んで面接中友達のように馴れ馴れしい態度はNGです。

「○○じゃないですかぁ~」と語尾を伸ばすような方は採用しませんので注意してください。とにかく「品のある人柄」を意識してください。あなたの態度やしぐさは見られてますよ。

逆にシングルマザーをアピール

若い子は結婚までの腰掛、嫌になればすぐに転職など忍耐力に欠けるものがあると言われています。でもシングルマザーは違います!やる気をアピールしましょう。

生活がかかっていますので、若い子より懸命に働く姿勢があることを面接官に分かってもらいましょう。

答えにくい質問も頭をフル回転させて

面接官の中には「圧迫面接」と言われる、1つの質問に対して、なぜそう思うのか、具体的にどういうことか?など追及した質問をしてくる場合もあります。わざと意地悪な質問をして相手の反応をみて評価する面接方法があります。

答える側もあたふたせずにゆっくり堂々として答えましょう。

前職の退職理由

面接官としては前職の退職理由も評価の対象です。
前職の職場の「雰囲気が合わなかった」、「人間関係がうまくいかなかった」はNGです。前職の仕事内容を否定したり悪口を言ってはいけません。会社には遊びに行ってるのではありません。働いてお金をもらっているのです。こういった理由の方は採用側的にアウトです。
「離婚に際し引っ越しをし転職しなくてはならなくなった」などやむを得ずやめなくてはならなくなったのであれば面接官も理解してくれるでしょう。

こちらの仕事内容を説明しても反応が鈍い

面接官の話は、過剰なくらいきちんと聞き、反応しましょう。反応が鈍いと、やる気あるの?と思われてしまいます。

面接官からの「なにか質問ありますか?」ここでグイグイ攻めよう!

ただ面接官の質問に答えるだけでは、いざ入社した際にこんなはずではなかった・・・。

と長続きしない場合もあるかもしれません。

給料の話・有給休暇はとれるのか?
残業はどのくらいあるのか?

やむを得ない休みは認めてもらえるにかそういった話をきちんと聞いておいたほうが良いでしょう。また企業側も雇ったのに面接ではそんな話は聞いてない!などのトラブルも避けられます。

面接の終わりは感謝の言葉を述べる

面接の最後の「貴重なお時間ありがとうございました」と感謝の言葉を述べましょう。
面接官にも好印象が与えられるはずです。

シングルマザーは自分の就業可能条件を決めておこう

・何時から何時までは仕事が可能なのか?
理想は9時~18時の残業なしですが、なかなか難しいことも多いです。就職した先が自宅から遠いと朝の出勤時間、帰宅時間も変わっていきますので応募する際は、就業時間についても考えましょう。

・土日祝日は休み希望なのか?
シングルマザーは学校行事がありますので平日に休みがとれるとありがたいです。
土曜日は出勤で平日休み、日祝休みの企業もあります。

・子供が熱をだしたらどうする?
シングルマザーだと面接で必ず聞かれる質問です。ここはクリア出来るように案を練っておきましょう。

・残業はどのくらい可能か?
残業は一切できませんという回答は企業側からすると採用したくないと判断されてしまいます。もちろんどうしても残業ができないケースもあると思いますので、残業ができない場合はきちんとその旨を伝えるようにしましょう。

・いつから就業可能なのか明確にしておく
事前に自分の仕事の条件を決めておくとよいでしょう。シングルマザーは仕事もありますが育児もあります。保育園、学校の行事も行かなくてはなりません。

「○○ちゃんの家はは母子家庭だからお母さん仕事で忙しくて授業参観来れないのね~」

なんて噂をされたりすると子供もかわいそうです。授業参観、子供だってお母さんに来てほしいはずです。理解のある職場探しをすればきっと見つけることができます。

行政の母子家庭自立支援を活用しよう

数は少ないのですが母子家庭自立支援をしてくれるところがあります。厚生労働省でも以下の様な案内がされていますので積極的に利用をしていきましょう。

厚生労働省では、母子家庭の母及び父子家庭の父の自立支援を図るため、就業支援策を着実かつ効果的に実施し、母子家庭の母等の雇用が促進されるよう様々な施策を展開しているところです。その施策のひとつとして、都道府県・指定都市・中核市が実施主体(母子福祉団体等への委託が可能)となり、母子家庭の母等に対して、就業相談から就業支援講習会の実施、就業情報の提供等一貫した就業支援サービスの提供を行うとともに、弁護士等のアドバイスを受け養育費の取り決めなどの専門的な相談を行う「母子家庭等就業・自立支援センター事業」を実施しています。 ぜひ、最寄りの「母子家庭等就業・自立支援センター」をご活用下さい。

引用:母子家庭等就業・自立支援センター事業について

母子家庭就業・自立センター

お住まいの区の福祉保健センターやハローワークと連携をとり、母子家庭の母親を対象とした就労相談や自立のための各種情報提供、職業紹介など一貫した就労サービスを提供しています。

また母子家庭就業・自立センターでは就業相談・「就活支援セミナー」・「パソコン教室」・「履歴書作成」などの無料の講座を開講してますので、まめにチェックしてぜひ参加してみるのもいいですね。

教育訓練給付金

母子家庭の自立を目的にして、母親の能力開発を支援する為の給付金です。役所から指定されている教育訓練講座のみが対象となりますが、本人の支払った費用の4割程度(上限20万下限8千円)が支給されます。

高等技能訓練促進費

看護師・保育士・理学療法士・作業療養士などの高度な技能を要する資格を習得しようとする際に受け取れる給付金です。修業期間の最後の3分の1に該当する期間(上限12ヶ月)に月額1万3千円の給付金があります。

離婚直後の先輩シングルマザーはどうしてた?

「正社員での就職を希望していたが、時間の融通が効かないものばかりでやむを得ずパートタイマーに」

「離婚当初子供も小さく幼稚園に通っていたので昼間の仕事は難しく水商売の仕事をした」

「離婚後、ハローワークの職業訓練で医療事務の仕事を取得、子供がいると残業できないと雇ってくれるところはありませんでした」

など離婚直後な子供が小さいこともあり、正社員にこだわらずパート・アルバイトの雇用形態を選ぶ方も多く、パートから正社員へ、派遣から正社員へとステップアップされる方もいますので、まずは高望みせずに間口を広げるのも案ですね。

まとめ

シングルマザーの就職は厳しいとされてますが、決して諦めることはありません。

先日シングルマザーではありませんでしたが、ある履歴書に特技の欄に「よく周りの人に天然だねと言われます。自分の明るさとこの雰囲気で人を和ませることができます」と書いている方がいらっしゃいました。

これは自分が「不思議ちゃんなのよ」と言ってるようなものですよね・・・。
即書類選考落ちです。

中小企業の場合は、面接で人柄が良さそうであれば採用するパターンが多いので、まずは書類選考の履歴書、職務経歴書の記載が重要です。

子育てがあり融通が利かないと始めから正社員で働くことを諦めずに前向きにチャレンジしていきましょう。

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