実際どうなの?データから見る母子家庭の貧困・仕事について

母子家庭の貧困・仕事について

シングルマザーになってから数年が経ちましたが、母子家庭の貧困問題に関して社会問題になっています。テレビでも特集を組まれるぐらい深刻化しているのでご存知の方も多いかもしれません。

仕事に関しても子供がまだ小さいため時間の融通が利かない事もあり、正社員での雇用を諦めて、やむなくパート・アルバイトを選択する事もあるでしょう。

また子供がいるので夜遅くまでの残業は難しい理由から雇ってくれるところが無いなどシングルマザーがフルタイムで仕事をするのは難しい事から就職できないシングルマザーが増えているのが現実なのです。

シングルマザーから見た母子家庭の貧困・仕事についてまとめます。

母子家庭の貧困が問題になっています

厚生労働省は国民生活基礎調査の概況という資料を開示しています。最新版は平成25年と少し古いですが、データを見てましょう。

母子家庭は全世帯の何パーセントなの?

国民生活基礎調査の概況

出典:国民生活基礎調査の概況

このデータを見ると全世帯の世帯数5011万2千世帯(表の左側の赤枠で囲ったところ)のうち母子家庭世帯(黄色の背景)は82万千世帯(表の右側の赤枠で囲ったところ)で全世帯の1.6%の割合になることが分かります。

ひとり親の正規雇用数は何パーセントなの?

ひとり親家庭の主要統計データも母子世帯と父子世帯についてデータが出ています。
H23年度全国母子世帯調査

出典:ひとり親家庭の主要統計データ

就労母子家庭のうち「正規の職員」39%で「パート・アルバイト」47%と正規の雇用の方が30%台です。

やはり母子家庭は子供の育児がある為、時間にも制限があり急な残業が出来ない、子供の発熱で急な休みがあるなどの理由から会社側からも敬遠され採用されるのが難しいということなのでしょう。

こういったことから母子家庭の平均年収は223万円(うち就労収入は181万円)です。生活に必要な最低限の物を購入できる最低限の収入水準が、2人世帯だと180万円・4人世帯だと254万円と言われています。これ以下の収入の方は貧困層と言われています。

母子家庭の平均年収が貧困層世帯なのです。

シングルマザーの貯蓄

離婚して母子家庭になっても預貯金があり、すぐに子供の預かり先・正社員として就職先も決まり、毎月養育費がきちんと振り込まれ安定した生活が出来ることが理想です。

もしくは実家に戻り親の助けを借りながら仕事を探し、仕事の間は子供を見てくれる親の手助けのある方は恵まれてます。

しかし皆が皆、そうとは限りません。
実家に甘えられない方、子供の預かり先が決まらなく仕事が出来ない方、自分の体調が悪くフルタイムでは働くことが出来ない方など現段階では自立する事が困難な方が大勢います。

まだまだ日本では母子家庭、父子家庭ともに支援や仕組みが不十分なのかもしれません。

「勝手に離婚して、勝手に子供を産んだんだから自分で育てろ!」

ときつい言葉を言われたこともあります・・・。でも、ほとんどのひとり親が頑張って仕事をして子供を育てているということは分かって欲しいなと思います。

母子家庭の貯金額はどれくらいなのか?

母子家庭の貯蓄額のデータも見てみましょう。

貯金

出典:厚生労働省:各種世帯の所得等の状況

貯蓄の状況をみると、全世帯では、「貯蓄がある」は79.5%で、「1世帯当たり平均貯蓄額」は1047万円となっている。母子世帯では、「貯蓄がある」は60.6%で、「1世帯当たり平均貯蓄額」は263万8千円となっている。

また、「貯蓄がある」を貯蓄額階級別にみると、「50万円未満」は、「全世帯」では4.9%であるが、「母子世帯」では12.7%となっている。借入金の状況をみると、全世帯では、「借入金がある」は30.1%で、「1世帯当たり平均借入金額」は438万7千円となっている。また、児童のいる世帯では、「借入金がある」は51.7%で、「1世帯当たり平均借入金額」は881万9千円となっている。

引用:厚生労働省:各種世帯の所得等の状況

母子家庭で貯蓄がない人は36.5%(赤枠で囲ったところ)になります。10人に4人近くは貯蓄ができていない計算になります。子供が小さくて定職につけない方や、仕事がなかなか見つからないなどが原因にあります。

貯蓄がなく離婚しシングルマザーになった方は、263万円の平均貯金額はとてつもない壁に思えるかもしれません。働きすぎて体を壊すことは絶対に避けなければなりません。

母子家庭のダブルワーク問題

シングルマザーのダブルワーク

日中はパート。週に1~2回夜ダブルワークをしているシングルマザーは5人に1人です。

1日の仕事時間が長く、連日、体力勝負の仕事では疲れが溜まり、体を壊してしまうなんて事も考えられます。

体調不良で仕事を休めば、休んだ分だけ給料は減ります。給料が減れば来月の生活に影響してしまいます。

体調を壊しても生活のために仕事を休むわけにはいかず、無理をしてでも働かなければならないため、体調はなかなか良くならないといった方もいます。

風邪ならよいですが、定期的に病院に通院しなくてはならなくなるなんて事も。

こういった悪循環を抱えながら母子家庭は働いていかなければなりません。

私もふと思います。自分が「今後ずっと働いて行かなくてはいけない」ということ。
考えると不安で不安でたまらなくなります。

心に余裕がなくなっている。長時間の労働が招く悪循環生活

シングルマザーの心

毎日、仕事が長時間労働だと、家事もおろそかになり部屋は散らかりっぱなし、食事も簡単なものやお惣菜になってしまうでしょう。

手抜き料理・お惣菜でも良いですが、成長期の子供には栄養のある食べ物を食べさせてあげたいものです。毎日コンビニの弁当・カップラーメン・インスタント食品なんてわけにはいきません。

しかし、毎日の仕事でのストレスと疲労、帰ったら動く気にもなれないなんて日もありますよね。お子さんが大きくなれば食事の支度も出来るようになるように日頃から手伝いをさせておくと良いでしょう。

家事だけでは、ありません。仕事で疲れ切っている、お金も無いと心に余裕がなくなってしまい、子供が騒いでいた。言う事聞かなかったというだけでヒステリーに怒ってしまい、手をあげてしまうという悪循環も考えられます。

私たちは笑顔のある生活をしたくて離婚をしたんです。
いつだって笑っていられるようにしたいですね。

お金持ちの子供ほど頭がよい、子供の貧困が学力低下に影響

文部科学省が2013年に貧困が子供の成長に大きく影響していると発表をしました。
NHKでも2014年に特集が組まれました。

時論公論 「子どもの貧困をなくすために」

子供の育てる環境は家庭の経済状況によって大きく左右されるそうです。
収入が多ければ多いほど十分な教育を受けさせてあげられますが、貧困家庭では塾などに通わせることもできず、学力の低下が見られるのです。

確かに当然だと思いますし、私自身も特に気にしていることです。

母子家庭は仕事に忙しく子供にかまってあげられる時間がほとんど無く、十分な教材を与えれていない方も多いかもしれません。

母親が忙しく、日頃から子供の学習を見てあげられていないので、「子供が勉強する習慣が身に付くように教育されていない」ために学力低下に結びついてしまっています。

余談ですが、黄熱病の研究をしたことで有名な野口英世は貧乏な家庭に産まれました。母子家庭ではありませんが、父親は飲んだくれで稼ぎは母親のみの状態でした。

それでも学問の力で身を立てるよう母に言われ、一生懸命勉強して医者になりました。(医者になり金遣いがものすごく悪かったのはあまり知られていませんが・・・)

貧困により学力に影響が出てしまうことは間違いないのでしょうが、貧乏でも母親の身の振り方ひとつで変わるとも私自身は考えています。

安くても問題ない!教材を購入する

周りに頼る人がいない場合は、ご自身で教材を手に入れるしかありません。インターネットでも無料の教材はたくさんあります。例え安くてもいいから、なるべく教材を購入をするようにしています。何も与えないということが一番子供の学力低下の原因になってしまうと考えているからです。

安くてもいい教材はたくさんありますので是非本屋さんに行って調べてみてください。

働くことをはじめから諦めないで!

シングルマザーだから「子供が居て遅くまで働けない」「子供が病気になったら預ける先がない」「就職すると保育園・学校の行事に参加できなくなる」などいろいろな理由をつけて働く事は怖がっていませんか?

私たち母子家庭は、子供を一人で育てていかなければなりません。そのため働かなければ生きていけません。どうか働くことを諦めないでください。

正社員かパートかどちらの仕事につくか考えよう

仕事探しをする・仕事を見直すための転職の前に考えてみましょう。

  • 正社員を希望する理由
  • パートタイマーを希望する理由

一度しっかり考えてみると良いです。正社員は保障されてますが、長時間拘束されるのもありますし仕事に対しての責任もパートよりも重くなります。

パートタイマーは保障はありませんが、子供と一緒にいる時間を優先したい、子供が小さい時期だけなど自分なりの考えをまず見直しすると良いでしょう。

月にいくら稼ぎたいかを考えよう

毎月どのくらいの支出があり生活費がどのくらい必要なのかを毎月把握しましょう。

家計簿をきちんとつけることも必要です。面倒くさがりな方でも是非家計簿はつけるようにしてください。毎月どのくらいの収入があれば生活できるのかが分かります。子供が小さい時は、貯金を諦めて最低限だけの収入を確保という考えもあります。

自分と子供だけが生活するお金です。
自分と子供のことだけを考えれば良いのです。現実はなかなか難しいですが、子供の今後の教育費も考えていける余裕が出てくるようになれば安心です。

自分の就業可能時間を考えよう

シングルマザーの就業時間

何時から何時まで働く事ができるのか?
何曜日は休みたいなどの希望を考えてみましょう。
保育園に通っていれば送迎があるので保育園の預かってくれる時間に通勤時間を引けば就業可能時間になります。

シングルマザーは夜遅くまで働くのは正直厳しいですが、子供を預かってくれる祖父母がいれば可能な場合もあります。

小学生も中学年になれば、留守番も出来るし、朝も自分でカギをかけて学校に行けるようになります。実際、私も子供が学校に行く時間の5分から10分前に出社のため家を出てしまいます。朝ごはんの準備をして食べさせて歯磨きしてるのを見届けて先に出てしまう毎日です。帰りももちろん子供は留守番です。

たまに「早く出ようかな」と子供の気分で一緒に家を出ますが、子供が家を登校していくのを見届けてあげられるのは、休みの日のみです。

「夜だけは子供と一緒にいてあげたい」など自分の就業可能時間を分かっておくことで仕事選びもしやすくなるはずです。

どこまで通勤できるかを考えよう

通勤時間はどのくらいまで可能か考えてみましょう。

自宅の近くで仕事が出来るのが一番ですが、自宅周辺にはいい仕事がなかったりする場合もあります。自分がどこまで通勤可能か。可能な範囲とどのくらい時間がかかるかを調べてみるのも良いです。

何で通勤するのか?電車?車?保育園の送迎がある方は、車通勤のが楽な場合があるので、車通勤が可能な職場選びをするのもポイントです。

何の仕事がしたいか考えよう

今までの仕事と同じ業種であれば、仕事も経験者ということで採用されやすいでしょう。なにより自分がやりたくない業種の仕事をしても長続きはしないでしょう。コロコロ転職するのはイメージも良くありません。

やるのであれば自分のやりたい仕事をして長続きできるようにすることが大切なことだと思います。

まとめ

厚生労働省のデータを開示しながら現在の日本のシングルマザーの貧困問題と仕事についてまとめましたが、いかがだったでしょうか。

自分の環境に適した仕事は必ず見つかります。焦ってすぐに決めて長続きしなで辞めてしまうと次の転職に不利になるので、慎重に仕事選びをしましょう。自分の就業条件を理解する事で、納得いく仕事先が見つかります。

子供が小さいうちはパートタイマーを選ぶ方もきちんと「子供が○歳になるまで」期限を決める方がいいでしょう。仕事もうまくいって、子供との時間も十分取れるそんな理想の生活を求めてお互い頑張りましょう。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
取り上げて欲しいテーマなどありましたらツイッターやフェイスブック、コメント欄でお知らせください。

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Comments

  1. はじめまして。
    年内の離婚を目標に、現在別居中で、3歳の息子がいます。
    現在実家で、旦那からは毎月十数万円婚姻費用として振り込まれてきているのですが、これからを考えると働かなくてはなりません。

    10月から正社員で仕事の内定をもらってましたが、保育園に入園出来ず、仕事を一ヶ月伸ばしてもらいました。
    市役所へ保育園の申し込みはしてありますが、11月か通えるか結果待ち中です。
    仕事もこれ以上は伸ばして貰えないし、これからの生活もあるので本当に困っています。

    先月入園出来なかった理由は、既に母子家庭の方がいたのと、正社員の仕事復帰の方がいたとの事でした。私も正社員で仕事決まってたし、まして、これから一人親家庭となるのに、正社員で仕事復帰の方が優先ですと言われました。
    調停してたら一人親家庭扱いになると言われましたが、私は北関東で、旦那は九州。調停自体に法的拘束力は無いので、旦那は調停に行く気は無いとのこと。その為に何万もの交通費も出したくないし、婚姻期間も短いので、調停も裁判も無駄にお金が高くつくだけなのでしたくありません。

    それでも私の住む市では、待機児童0と言っていて、何年か前に合併したエリア(田舎の方)の保育園を市役所の方に勧められました。家からも職場からも混んでると片道一時間近くかかるような所です。
    そんなとこ人に勧めるなら、試しにあなた方職員が一年位そのエリアの保育園利用してみて、毎日送り迎えしてみて下さい。と言いたかったです。
    そんなとこ通ったとしても前後二時間分の延長保育料金、ガソリン代等も誰も補償してくれず、更に自分の出費に繋がります。
    本当にその方には呆れてしまいましたが、待機児童0は国の基準なので、実際そのエリアは空いてますので、希望出したらどうですか?といった酷い対応されました。

    その職員にも国にも非常に苛立ちました。

    また、養育費の算定表もどうなのかと思います。子供と別れた旦那が同じレベルの生活が出来るだけの額とありますが、実際どうなのか。。
    時代も変わっています。
    今は習い事当たり前の時代。
    ゲーム等も多様な物があります。
    大学行くのも当たり前。
    子供が携帯持つのも当たり前。
    持ってないことでいじめやハブみたいなのもあるので、考えものです。
    子供に与える分だけお金はかかります。
    スマホ持てば一ヶ月一万近くかかるし、年間12万です。
    そういったこと、養育費の算定表は考慮されているのか?
    算定表額の見直し等も定期的にされているのか気になります。

    長文になってしまい申し訳ありません。子供の為にも明るく頑張って行こうと思ってますが、国の決めたことに納得行かないことは多いです。
    実際その結果が母子家庭の生活水準の低さにも繋がっていますし。

    • はじめまして、ゆかさん。
      記事をお読み頂きありがとうございます。

      スマホに関しては、安くする方法など読者から伝えてもらいましたので記事にしますね。
      明るく頑張っていこうと思っていても現実はとても辛いお気持ちもよく分かります。

      国が守ってくれるのを待っていても仕方ないので、自分でいかにお金を稼ぐかが大切になってくるかと思います。
      私自身も正社員でなくなったら生活が困窮してしまいます。

      11月の保育園の結果がよいことを切に願っております。

  2. 養育費を払う側も次の相手を見つけ、幸せになる権利があることを忘れないでください。

お気軽にコメントをお寄せください。

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