離婚を決めた時に知っておくべき、財産に関する知識をご紹介したいと思います。
離婚時に配偶者に請求できるのは「財産分与」「慰謝料」「養育費」の3つです。
やっぱり、財産は非常に重要です。シングルマザーになると決めたらとにかくお金の確保をしなければなりません。貰えるものは貰っておく。この意識は必ず持つようにしましょう。
例えば、自分のキャシュカードを奪われ大半のお金は消えてしまい、借金取りから追われる毎日を過ごしていた方や、離婚する前は「財産は半分渡すから安心して」と言われたのにも関わらず、一銭ももらえず逃げられたという話しも耳にしたことがあります。
もしこの記事を読んでいる方で、まだ離婚をしていないで財産のことで悩んでいたら、参考にしてください。
「財産分与」の対象になるものは?
夫がいくら給料をもらっているのか、源泉徴収や給料明細をもう一度見直し把握しておくとよいです。また夫名義の財産がどれだけあるか、個人口座の貯金額、株の証券、会社から天引きされている預金があれば残高の確認をしておくとよいでしょう。
また、結婚してから購入した車や家具・家電製品も財産に値します。持ち家でローン返済中の場合の方、売却したらどのくらいになるのか、ローンの借り換えをすれば負担が軽くなる場合なども検討しておくのも良いかもしれません。
財産分与の対象になるもの【対象外のもの】
※財産分与の対象となる財産
- 現金・預貯金
- 不動産(土地・建物)
- 有価証券・投資信託
- 動産(家財道具・自家用車)
- 美術品等
- 会員権(ゴルフ会員権・レジャークラブ会員権)
- 生命保険金(満期前は解約返戻金)
- 退職金・年金受給権
- 債務(住宅ローン)
※財産分与の対象とならない財産
- 結婚前から各自が所有していた財産
- 親から相続した財産・贈与を受けた財産
- 日常生活の範囲内で夫婦一方が単独で使用するもの(洋服・アクセサリーなど)
夫婦の財産はどちらかの一方の名義になっていることが大半ですが、夫の名義であっても分与請求できる場合があります。後悔しないためにも財産分与について正しい知識を身につけた離婚交渉をすすめることが大切です。
生命保険も立派な財産
それまで家計から保険料を支払ってきた保険料も共有財産として評価する対象です。財産性の認められない掛け捨ての生命保険もありますが、解約返戻金のある保険は、離婚時に解約した場合の解約返戻金の額が財産として価値になります。
保険証書や設計書から保険の契約者、被保険者、受取人、保障額など内容の確認します。保険証書の番号も控えましょう。
離婚への準備 あなた自身の財産の確保が必要です
離婚交渉が始まってから共有財産の持ち分の割合などの話し合う事は時間も労力もかかります。しかし、明るい未来のため、子供の為には、やっぱりお金が大切です。離婚前にせっせと自分の財産の確保するをおすすめします。
結婚前に貯金していた預貯金・両親から相続した財産・土地等はあなた一人の財産です。これらの財産はあなたがしっかり管理することをおすすめします。
離婚交渉をあなたから切り出し、逆上した夫が妻を経済的に追い詰めようとまとまったお金を引きだしてしまうこともあるかもしれません!
暗証番号は、誕生日、記念日は避けて夫には解けない番号に変更する事をおすすめします。
違う理由ですが、私も暗証番号が誕生日だった為、夫に引き出されました・・・
理想は、1年くらい生活の出来る貯えがあるとよいですね。200万~300万を目標としましょう。
慰謝料はどんな場合にもらえるの?
「慰謝料」とは、結婚生活において、離婚時に精神的な苦痛やショックなどの損害をうけた被害者がその原因を作った相手方に対して請求する損害賠償金です。
あくまでも「損害を受けた」という事実が必要です。結婚生活において夫側に何らかの責任があったり離婚原因を作ったという責任がある場合に多く認められます。
- 相手が不倫していた
- 相手から暴力をうけていた
- 相手が浪費して生活を渡さなかった
これに対し離婚理由によっては慰謝料の請求は認められない場合があります。
- 離婚原因が性格の不一致
- 離婚原因が双方にある場合
- 相手に離婚に対して具体的な責任がない場合
慰謝料はどのくらいもらえるの?
いくらといった基準があるものではありませんので、離婚の原因となった出来事や自分のうけて精神的な苦痛の度合いを考慮し、実際に相手が支払える金額を検討した上で請求することをおすすめします。
しかしシングルマザーの80%は慰謝料をもらってない、もらえてないのが現実です。
離婚時の取決めで払ってくれるように取決めをしていても、全く支払ってくれないケースのが多いのです。慰謝料の分割払いだと支払いが滞る場合があるので一括で支払ってくれるように取決めをしたほうが賢いのかもしれません。ただ、一括支払いに応じる事のできる夫に限られます・・・。
慰謝料もらってない方の理由は、
「夫が定職についてなく収入が全くない状態」
「夫が借金まみれなのでもらえる状態ではない」
「今度いっさいかかわりたくない・会いたくないので慰謝料はいらないと自ら言った。」
「一刻も早く別れたかったから要求しない。」
「子供には会わないのを条件に慰謝料はもらわない。」
など自分から慰謝料の要求をしない方もいらっしゃいます。
将来の為にきちんともらおう!養育費
子供一人に対して養育費用1500万ほどの多額の費用が必要と言われてます。
シングルマザーの不安の一つではないでしょうか。貧窮家庭でも育てて行くのにお金の心配を子供までにもさせたくありません。夫からきちんともらわなくてはならないのが養育費です。
とはいえ、きちんと支払い続けている方は全体の約2割と言われているのが現実です。
養育費平均金額は子供1人なら月2~4万 子供2人なら月4~6万
夫の収入を考えて決めてください。支払いの難しい金額を提示しても、支払いが滞る可能性もあります。上手に話し合いを進めて夫婦で決めてください。
しかし中には、
「夫と養育費の話し合いも出来ずに離婚した。」
「夫と完全に縁を切りたかったのでもらってない。」
「夫が借金漬けの為支払う能力が全くないのであきらめた。」
「取決めをしたが支払いはしてもらえず。」
途中で支払が滞ったり、はじめから養育費をあてにせず一人で子育てされている方もたくさんいます。実際に私も途中で滞り、現在はもらってませんし、元旦那とは音信不通です。
離婚当時自分の預金はいくらあった?
Esseがシングルマザーにアンケートをとっていたので、それをグラフ化してみました。
約半数が、「なかった」と答えています。
離婚する原因として金銭の問題もかなりありますのでこのような結果になるのは理解できます。しかしながら、500万以上貯蓄があるという方もいたのは驚きです。
まとめ
離婚当時の貯金は「なかった」方が半数なんです。お金の面も準備してから離婚に踏み切るのが理想ですが、実際は一刻も早く離婚したい、貯金できる余裕がない、夫から逃げるように出てきたなど切羽詰まった方などが多いのかもしれませんね。
子供がもらうべき権利の養育費も実際はきちんともらっているのは全体の約2割。こういった支払いが無く苦労されてるシングルマザーがたくさんいるのが現状です。私自身も本当にお金には苦労していますが、子供のためにも頑張って仕事をして貯蓄していこうと思います。子供には罪はありませんので、出来る限り普通の結婚している子供のように旅行へ連れて行ったり、いつか塾へ行きたいといったら塾へ通わせてあげられるようにと考えています。
シングルマザー、確かに大変ですよね。
でも、正規な方法で取得するのではなく夫名義のカードで限度額いっぱいに借金をして請求書を送り付けて離婚してやるという母子もいるということを知ってほしいです。真面目に養育費や生活費を考えている男性もいるんです。こんな女性が守られるというのには納得いかないです。数社のカードを使って1千万です。
この状況でお金がないから引越し代出せとか生命保険を解約して半額だせとか、金目当てとしか思えません。ディズニーランドに月何度も行ったり、友達を呼んで遊びまわったり。本当に苦労しているシングルマザーは沢山いますよ。男女平等と騒がれているのに全く納得いきませんね。私もシングルマザーとしてやってきました。男社会に飛び込んで職場で資格をとりましたよ。15万の安月給、親の会社の倒産で借金返済をしながらの子育て。女の方が強いです。
やえさんコメントありがとうございます。
そのような方もいらっしゃるのですね。私の周りにはいないので驚きでした。男社会に飛び込んで職場で資格をとったやえさんはとても聡明な方かと思います。
色々と勉強になるコメントありがとうごいざいました。