覚えておくべき離婚後の住まいと転園・転校手続きの方法

転園、転校の手続き方法

離婚後の住まいどうするか?
一番最初に考えることかもしれません。

これまで通り同じ家に住み続けるのか、自分のアパートを借りるのか、実家に戻るのか。

「引っ越しをして新たなスタートをするのも、気分的に前向きになれる」
「子供が転校を嫌がり学区内でアパートを借りた」
「親には頼れない」などの理由でご自身でアパートを借りる方。

一方、実家に戻る声として多いのは、

「家賃を毎月支払う余裕がない」
「子供が小さいので実家に頼った」
「とりあえず実家に戻り落ち着いたら自立する」などの理由です。

シングルマザーの多くは、実家に戻ることを選択する傾向にあります。

シングルマザーの自立への第一歩!部屋を借りる

母子家庭が部屋を借りるのは容易ではありません。

正社員として何年も働いていて所得がしっかりあれば別ですが、今まで専業主婦、パート勤務だった方は、社会的に信用は低いのです。アパートが決まらなければ仕事も決まらない場合もあるので、シングルマザーの最初の試練かもしれません。

例えば、正社員として仕事が決まっている方・就労期間が短い方でも、収入が不安定とみなされます。
厳しい場合は保証人を2名立てなければなりません。保証人も働いていて収入のある方が前提なので、定年退職した父親は、保証人としては厳しい場合もあります。

公営住宅も視野にいれよう

福祉事務所が窓口になっている低所得者向け賃貸住宅です。募集は4月と10月の年2回です。収入基準や市内在住6ヶ月以上など入居資格があります。母子家庭は特枠世帯になるので抽選の場合も当選率が高いとされています。経済的な負担は軽くなりますし、母子家庭世帯が多くいらっしゃるので心強いかもしれません。

ただ、自治会があるので、役員もありますし、管理会社など入っていませんので自分達で共有スペースの掃除などもあります。
ここは割り切って参加していけば問題ないでしょう。

例として、神奈川県の福祉事務所一覧を掲載しますが、他の都道府県の公式ホームページには電話番号や住所がまとまっていますので公営住宅に興味をもった方は、連絡を取ってみると良いと思います。

神奈川県の福祉事務所一覧

実家暮らしは肩身がせまい

協力的な親であれば、親子3代楽しく暮らせるのかもしれません。
中には「同居だけど、食事・洗濯など別」「いつ出ていくのか毎日のように罵られる」母に子供を預け、働きに出ても「あんたの離婚で私の自由が無くなった!」と言われる。
また、やむ得ない残業も認めてもらえず、「なぜ早く帰って来れない?」と仕事への理解がないケースもあります。

「飲み会なんてとんでもない!子供の為に早く帰ってこい」など親子関係何でも遠慮なく言えてしまう分、必ずしも実家住まいだからと言って、のびのびしていられる方ばかりではありません。肩身の狭い思いをしている方も大勢いらっしゃいます。

しかし、子供のだけでのお留守番は心配、やはり親に頼ざるを得ないのです。
実家暮らしをしようとしている方は、色々と言われる事もあるかもしれませんが、いちいち気にしてはいけません。さらりと流してしましましょう。

新住居も決まり、さあ、引っ越しです!保育園・学校の転校手続き

住居が決まった後は、引っ越しが待っていますが、その前に保育園、幼稚園の転園や、小学校、中学校、高校に通われる可能性があるお子さんをお持ちであれば、転校手続きをしなければなりません。

保育園の転園手続き

他の市町村に転園する場合は、現在の役所の担当窓口もしくは保育園に「退園届」をだし、引っ越し先の市町村担当窓口に入園申請の手続きをします。申請には前年度の課税証明が必要になるので、住民票の転出届をだす際に課税証明も一緒にもらっておくとその後の手続きが効率的です。

同じ市町村での転園申請する場合は課税証明は不要になります。

小学校・中学校・高校の転校手続き

小学校以上になると、必要な証明書が各種ありますので気をつけて準備をしましょう。

「在学証明書」と「教科書給与証明書」を発行してもらう

公立の小学校・中学校引っ越しが決まった段階で、現在通っている学校の担任の先生に伝え「在学証明書」と「教科書給与証明書」を発行してもらいましょう。

転出先に住民票を交付してもらい「入学通知書」を発行してもらう

次に、転出先に住民票を交付してもらい、役所の担当課で入学する学校の指定を受け「入学通知書」を発行してもらいます。

指定された学校に「在学証明書」と「教科書給与証明書」と「入学証明書」を提出

役所の担当課の人が●●の学校に行くことになります。と大抵教えてくれます。
指定された学校に「在学証明書」と「教科書給与証明書」と「入学証明書」を提出すれば入学手続きは完了です。

公立の高校に通学している場合は「在学証明書」のほかに「成績証明書」・「単位習得証明書」などが必要になります。高校の転校手続きは都道府県によって異なるので転出先の教育委員会に問い合わせるようにしてください。

私立の小学校・中学校・高校の転校手続き

引っ越しに伴い通学距離の問題から通学できなくなった場合は、私立中学・高等部学校協会へ問い合わせ、編入を希望する学校へ直接手続きをとりましょう。公立学校へ転校を行いたい場合は、小学校・中学校は役場へ、高校は教育委員会へ手続きを行います。その際は、前校での書類と「転校紹介書」が必要になります。

まとめ

私の体験談ですが、保育園の転園を経験しました。離婚前通っていた保育園と準備するものが異なりますし、とにかくハードで引っ越した2日後から慣らし保育の開始でした。

引っ越してから2日後には保育園で使うものすべてを準備しなければなりませんでした。
私も準備期間がなく手作りの連絡帳入れなど作り方の紙を渡されお好みの生地で作成、サイズの決まった布カバンと上履き入れの作成・・・なにより名前を新たに付け直す作業が大変でした。クレヨン1本に対しても名前を書き直すのです。

苗字を私の旧姓にしたので前の名前を黒く塗りつぶした状態・・見た感じはひどいもんです。

新しい保育園は完全制服・指定のかばん・指定の靴・上履き・他にも買い揃えないとならないものがたくさんで、使えるものは取り合えず名前を潰して使わせてました。男の子なのでクレヨン・色鉛筆なんて必要以上に使わないので、全然減らないが気分的に使わせていたくないので落ち着いてから一掃しました。

我が子は、離婚前に通っていた「遊んでるだけの(遊び中心を教育方針)保育園」から、「勉強や座禅や太鼓・ピアニカなど習い事のカリキュラムが組まれていて、先生が厳しい仏教の保育園」へ転園することになりました。引っ越したのが冬で、発表会の練習中でダンスも厳しく先生たちが怒鳴って教えていた光景を思い出します。全然知らない子供達に囲まれて大変そうでした。

ピアニカなんてやったことない状態でしたが、すぐに発表会・・・
当然、弾くことはできずにやってるそぶりで乗り切ってました。子供も「行きたくない」とは一度も言わずに頑張っていましたが、本人的にはかなり辛かったのではないでしょうか。親の都合で子供にも嫌な思いをさせて申し訳ないと感じるばかりです。

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